著書
暗黙知の経営
「我々は、言葉にて語り得るよりも多くのことを知っている」という言葉は、
科学哲学者マイケル・ポランニーの言葉ですが、
この「言葉にならない知」のことを、
彼は「暗黙知」(tacit knowing)と呼んでいます。
この本においては、
「なぜ、マネジメントが壁に突き当たるのか?」をテーマとして、
経営の現場において、この「暗黙知」がどれほど
重要な役割を果たしているのかについて語りました。
ポランニーの「暗黙知」という西洋哲学から発して、
禅の「不立文字」という東洋思想の深奥に迫ろうとした本です。
◾️目次
序 章 なぜマネジメントには「沈黙は金」の瞬間があるのか
第 1章 なぜ「論理的」な人間が社内を説得できないのか?
第 2章 なぜマネジメントにおける「直観力」が身につかないのか?
第 3章 なぜ「原因究明」によって問題を解決できないのか?
第 4章 なぜ「矛盾」を安易に解決してはならないのか?
第 5章 なぜ「多数」が賛成する案が成功を保証しないのか?
第 6章 なぜ成功するマネジメントは「完璧主義」に見えるのか?
第 7章 なぜ「成功者」を模倣することができないのか?
第 8章 なぜ「経験」だけでは仕事に熟達できないのか?
第 9章 なぜ「ベスト・チーム」が必ずしも成功しないのか?
第10章 なぜ「中間管理職」が情報化についていけないのか?
第11章 なぜ「動かそう」とすると部下は動かないのか?
第12章 なぜ「ビジョン」が魅力を持たないのか?
第13章 なぜ「教育」しても部下が成長しないのか?
第14章 なぜ「優秀な上司」の下で部下が育たないのか?
終 章 なぜマネジメントは「アート」になっていくのか?