著書

複雑系の経営

現代の高度に発達した情報社会において、
企業とは最も高度な「複雑系」に他なりません。
それゆえ、この企業をマネジメントするために経営者に求められるのは、
「複雑系の知」とでも呼ぶべき、高度な智恵です。
しかし、優れた経営者は、
日々のマネジメントにおける実践を通じて、
すでに、その智恵を体得しています。

この本では、その智恵を、
「全体性の知」「創発性の知」
「共鳴場の知」「共鳴力の知」
「共進化の知」「超進化の知」
「一回性の知」と呼ばれる
「七つの知」として語っています。

従って、この本は、最先端科学の「複雑系理論」を
経営に適用しようとしたものではありません。
試みたことは、その逆です。
古くから経営の世界にある智恵によって、
現代の最先端のキーワードである「複雑系」を読み解こうとしたものです。

◾️目次

1 「複雑系の知」から経営者への七つのメッセージ
(「複雑系の知」の誕生、
「分析」はできない、全体を「洞察」せよ、
「設計・管理」をするな、「自己組織化」を促せ、
「情報共有」ではない、「情報共鳴」を生み出せ、
「組織の総合力」ではない、 「個人の共鳴力」である ほか)

 

2 生命論パラダイム
(グローバル・プロブレム、
フロンティア・プロブレム、
求められる「知のパラダイム」の転換、
「機械論パラダイム」の限界、
「生命論パラダイム」における視点の転換、
二一世紀の知の潮流 生命論パラダイム)