著書
目に見えない資本主義
いま、世界全体を覆う経済危機の中で、
多くの人々が抱いている疑問があります。
これから資本主義に何が起こるのか。
その疑問に答えるために、本書を上梓しました。
これから、インターネット革命、複雑系社会の出現、
地球環境問題の深刻化を背景として、
従来の「貨幣経済」を超えた
新たな経済原理が生まれてきます。
それは、経済原理に起こる「五つのパラダイム転換」
と呼ぶべきものです。
そして、そのパラダイム転換の結果、
「目に見えない価値」「目に見えない資本」を重視する
成熟した資本主義が生まれてきます。
言葉を換えれば、「目に見えない資本主義」。
その新たな資本主義への進化が起こります。
しかし、
この新たな資本主義において重視される価値観は、
不思議なことに、
かつて日本型資本主義と日本型経営が大切にしてきた
懐かしい価値観に他なりません。
すなわち、これから資本主義に起こるのは、
ヘーゲルの弁証法が語る「螺旋的発展」。
古く懐かしいものが、新たな価値を伴って復活してきます。
本書においては、その資本主義の進化のビジョンを
語りました。
◾️目次
第一話 これから資本主義に何が起こるのか
第二話 資本主義の未来を予見する哲学
第三話 「操作主義経済」から「複雑系経済」へ
第四話 「知識経済」から「共感経済」へ
第五話 「貨幣経済」から「自発経済」へ
第六話 「享受型経済」から「参加型経済」へ
第七話 「無限成長経済」から「地球環境経済」へ
第八話 「企業倫理」を身体化していた日本型経営
第九話 「見えない資本」を見つめていた日本型経営
第十話 「社会貢献」と「利益追求」を統合していた日本型経営
第十一話 「主客一体」を追求していた日本型経営
第十二話 「有限・無常・自然(じねん)」を前提としていた日本型経営
第十三話 なぜ、日本型経営が復活するのか