講演・講話

田坂塾 塾長講話 ウェブ講話 第10講

死は存在しない
− されば、いかに生きるか

収録内容

死後、我々の「意識」は、どうなるのか。

それは、人類数千年の歴史の中で、
無数の人々が抱き続けてきた疑問であり、
人類にとって「永遠の謎」と呼ぶべきものです。

これに対して、現代の科学は、
我々の「意識」とは、
この肉体の一部である「脳の活動」の産物であり、
従って、肉体の生命活動が終わりを迎え、
脳が機能を停止したとき、「意識」も消えていく、
そして、すべてが「無」に帰していく、
という立場を採ってきました。

この唯物論的科学の主張が、我々の心に、
「所詮、人間は死ねば灰になり、人生に意味など無い」
という、「無意識の虚無主義」を忍び込ませてきました。
そして、そのことが、しばしば、人間社会の文化を、
刹那的、享楽的、利己的なものに貶めてきました。

これに対して、新著『死は存在しない』では、
「最先端量子科学の仮説」に基づき、
我々の「意識」は、肉体の死滅に伴って消えてしまうものではなく、
この宇宙に普遍的に存在する「ゼロ・ポイント・フィールド」において、
永遠に存続していくものである可能性を、
あくまで、科学的視点から述べました。

そして、もし、
この「ゼロ・ポイント・フィールド仮説」が正しければ、
我々の「意識」にとって、「死」は存在しない、
ということを述べました。

では、もし、我々の「意識」にとって、
「死」が存在しないとすれば、
それは、何を意味するのか。
なぜ、我々一人一人に、
個性的な人格と人生が与えられるのか。
なぜ、我々の人生には、
様々な喜びや幸せとともに、多くの悲しみや逆境が与えられるのか。
我々の人生には、どのような意味があるのか。
されば、我々は、この人生を、いかに生きれば良いのか。

2023年3月5日(日)に開催される
「ウェブ講話 第10講」では、

死は存在しない
- されば、いかに生きるか -

という演題を掲げ、そのことを語ります。